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オーバーホール後のピアノ調律

2018/09/15
チューニングハンマー

約2か月ほど前に、全弦を交換しましたヤマハピアノC5の調律に行きました。

このピアノは弦の交換の他に、ダンパーフェルト、ハンマーアッセンブリー、サポート、バックチェック、鍵盤のブッシングクロス、その他フェルト関係を交換しました。主要部品となるものは、今回すべて変えました。

とにかく新しく張り替えた弦は、かなりのスピードで狂って来ます。

張弦後約2週間くらいで1回、調律をしました。その際にもだいぶ音程は下がっておりましたが、今回は約2か月後の調律でした。前回よりは音程の下がり方もおさまっては来ましたが、完全に安定するにはまだ2年くらいかかります。調律の回数を重ねる事によって、だんだんと音程は安定して来ます。

また、ハンマーも交換しましたので、MAXのパワーが出るまでにはもう少しかかりそうです。ハンマー(今回はレンナーハンマー)に交換を致しました。ヤマハ純正ハンマーよりもフェルトが肉厚で、最高音部はアンダーフェルトが入っていない分、いづれハンマーフェルトを削っていっても、長い間使用出来る所が良いと思います。弦はレスロー弦、ベースはヘラーベースを使用しました。最近、オーバーホールを行う時は、ヘラーベースを使用しています。張ったばかりの状態からでも、太く伸びのある音が出て、とてもいい感じです。これで3年くらい経つと、更に良い響きになってくると思います。次回は半年後に調律をするお約束をして来ました。

蛇足ですが、写真にありますチューニングハンマーは、20年ほど愛用している渡辺商店さんの伸縮式ハンマーです。手に馴染んでいて、気にいって使用しています。