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膠(ニカワ)湯銭用の鍋オリジナル品

2019/03/10
膠鍋

これは膠(ニカワ)を湯煎して、木工の接着剤として使用する為の物をオリジナルで作って使用しています。もちろんピアノ修理用としての用途にはなりますが・・・。写真にはありませんが、実はこれ用に蓋も作ってあります。蓋には穴を開けてあり、個別の鍵盤ブッシングクロスが簡単に剥がせる用に作りました。次回ご紹介したいと思います。

接着剤には色々な種類がありますが、ピアノには昔から膠を接着剤として使用しています。安価で再度やり直しをするにも、簡単に剥がせます。専門のきちんとした膠ポットもありますが、価格は数万もしますし、要は湯銭が出来て、温度管理が出来れば良いので、自分で作成して使用しています。鍋はIH用の物を購入。内部に湯煎が出来る様にホームセンターで金具とネジを購入して、ドリルで穴開けをして取り付け。ポット代わりの容器は、ダイソーで買ったお米を計る容器です。取り外しも出来ますし、外した容器は次回使用出来る為に、内部の膠がカビない様にラップをして冷蔵庫に保存します。一番のポイントは、卓上のIHコンロです。膠のベスト温度が70度前後なので、このIHコンロはとても重宝します。100Vのコンセントで使用できて、60度か80度に設定して自動で調整してくれます。あとは濃度を時々チェックしながら、水を足して濃度調整をするだけです。このコンロもホームセンターで確か5000円弱くらいだったと思います。素晴らしい器具だと思います。このコンロのおかげで、火加減の必要もなく、大変便利で助かっています。