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ヤマハグランドピアノG5E(1982年製)弦の張り換え修理
2019/05/22
ヤマハグランドピアノG5E(1982年製)のオーバーホールを始めました。
全弦をまず取り払い、チューニングピン、ピンブロック、アグラフも取り外します。弦はかなり錆びていたのと、弦のすべりも悪かったのでアグラフすべてを交換する事にしました。アグラフの向きを揃えるのが一苦労です。1回や2回では理想の所になってくれません。ちなみにヤマハのアグラフの下には、0.4mmのワッシャーが1枚づつかませてあります。交換をやった事のある技術者の方だとご理解頂けると思いますが、この0.4mmサイズ一つでメーカーはすべて揃えているのかと思うと気が遠くなります。ネジを回すのと同様に、底についた所でしか良いかどうか判断が出来ないので、角度が全然違う場合はまた別のアグラフに入れ替えて適正な物にあたるまで、ひたすらその繰り返しです。今回、アグラフはヤマハ純正にしましたが、市販品のアグラフワッシャーで、0.3mmと0.5mmを用意しました。やって見ると0.5mmは非常に重宝します。0.4と0.3はほぼ同じくらいの数を使用しましたが、数枚しか使用しませんでした。やっと綺麗に揃える事が出来てフレーム貼りフェルトまで到達です。次回やっと張弦が開始出来ます。