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カワイアップライトピアノの張弦修理

2019/09/13
カワイBL71

お客様から修理依頼にてお預かりをしました、カワイアップライトピアノBL71の張弦修理を始めました。

まずは外装を分解。製造後40年を経過しているピアノでは、あちこちのネジが錆び付いています。叩いて振動を与えながら木材とビスの緩みをつくります。ビスが折れない様に、慎重に抜き取ります。気を付けてはいたものの、1本だけ折れてしまいました。折れたビスは取り除き、埋め木修理をしますので問題ありません。

棚板を外し、古い弦を外していきます。チューニングピンも取り除きます。だいぶ奥の方まで錆びついていました。鉄骨(フレーム)についている古いフェルト類を取り除き、新しいフェルトを貼り付けます。オリジナルは濃い緑色でしたが、現在同じ色は無く、一般的な赤色に変更です。これはお客様にもお伝えしてあります。今回はここまで。次回は新しい弦を張って行きます。

 

外装を外し、棚板を取りました ↓

 

鍵盤の載っている棚板 ↓ 鍵盤は外した状態です。

 

弦の張力を全体的に緩め、外し始めたところ ↓

 

チューニングピンを取り除いています ↓

 

すべての弦を外し、チューニングピンを取り除きました ↓

 

内部清掃後、新しいフェルト類を貼りました ↓