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ヤマハフルコンサートピアノCF
2021/12/05
地元館林のホールの、ヤマハフルコンサートピアノCF 1985年製のピアノです。
明日行われる演奏会の調律を行って来ました。
このCFは、自分にとって調律人生を共に歩んで来たピアノと言っても過言ではありません。
35年は経つでしょうか。
倍音がとても聞きやすく、調律精度を上げるのには持って来いのピアノです。
つまりこのピアノで調律をすると、倍音が聞きやすいので、調律の精度がとても良くなるのです。
弦の渋滞もなく、調律が本当にやり易いピアノです。
個人的には、現代のCFXよりも音色が好きです。
ご縁もあり、昔このピアノの一部張弦修理、ハンマー交換も行いました。
自負ですが、新しいハンマーを付けた際は、スタインウェイにも引けを取らないくらい素晴らしい音になりました。
直後に行ったコンサートの際、ピアニストの方が、「これほんとにヤマハのピアノですか?」と驚かれていたのを覚えています。そう言って頂けたのは、とても嬉しかったですね。
その後様々な調律師の手が入り、今は一般的なCFの音になってしまいましたが、それでも良い音が出ている方かな?とは思います。
このピアノを調律する度に、若い頃を思い出します。
象牙、黒檀です。象牙はだいぶ黄ばんで来ました。
ヤマハCF。当時CFⅢもありましたが、このCFの音の方が個人的には好きです。